卒業生紹介:紙谷 充昭

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  • フローリストに憧れて
  • 花店後継者として
  • 社会人経験後の入学
  • 独立・開業
  • 世界で活躍する卒業生

独立・開業

「花いっぱいプロジェクト」を通して/紙谷 充昭(第13期卒業)
「花いっぱいプロジェクト」を通して/紙谷 充昭(第13期卒業)
「花いっぱいプロジェクト」を通して/紙谷 充昭(第13期卒業)
「花いっぱいプロジェクト」を通して/紙谷 充昭(第13期卒業)

私は東京でフラワーデザインの勉強をし、故郷の愛知県新城市に戻ってきました。
緑がいっぱいの故郷のはずが、自然を顧みず、便利さを求めた結果、私には中途半端な街並みだと感じ、たいへん残念に思いました。Uターン組ゆえに気付くことがあったのです。里山を蘇らせればそれ自体が故郷の観光資源になるはずなのにと思いました。小さな花店の私にそんな大層なことを最初からできるはずはありません。ゆえに小さいことから積みあげていこうと考えました。地域の皆様にもご協力いただき花を植え、育て、慈しむ心で人々のコミュニケーションが増し、笑顔があふれ、植物を思いやることで人を思いやる心も育みながら少しずつ。

幸いにも新城市を含めた奥三河地域には間伐すべき山林が多くあり、林業高校も農業高校もあります。
それらを結びつけてみると、一つの絵が浮かびました。

林業高校の実習で木製プランターBOXを作ってもらい、その中に農業高校の実習で生産した花苗を小中学生が植え、育てて頂く。そして、できることなら道徳や生活の授業時間を頂いて、生徒に活動の目的や植物の扱い方などを伝えたいと考えています。また、各教室に切り花を飾り、水替え、整理をしてその花を最後まで生かしきる命の尊さを伝えていきたいと思っています。

この取り組みは既に進んでいます。ある小学校の2年生の授業時間を頂き、半年間に渡って活動の目的を伝え実習を行ったところ、子供達からは、花を育てる喜び、また意欲が感じられる前向きなお手紙をたくさん頂きました。

また、できあがったプランターBOXは移動が可能なものです。必要な時に必要な場所に移動できます。単に小学校に花壇を作るということではないのです。
公共施設やそれに準ずる施設、市のイベントや保育園、老人ホーム等々、移動、回収を考えてのことです。またプランターの植物は人の手が必要です、水やりは欠かせません。地域の人々が関わっていつも美しく保っていただく、その時に植物を通して、コミュニケーションも生まれるかと思います。

日本は古来より自然の豊かな国です。また、花を庭はもちろん、屋内にも取り入れる希有な国民性を持っています。
自然から学ぶ子供たちの遊び場、その脇には、その土地ならではの植物、さらに、花木をなだらかな里山に。そして山や野が美しい花木や草花であふれればそれ自体が一つの観光資源となります。まちの中は、おもてなしのプランターを市民が育てます。命の尊さを知り笑顔あふれるまち。これが、私の思い描く花のまちづくりです。そして、「花いっぱいプロジェクト」がモデルになり、愛知県、さらには全国に広めていきたいと考えております。

この運動が多くの方々のご賛同のもと、日本全国に広がっていきましたら大変うれしく思っております。

紙谷 充昭(第13期卒業)