華思行Ⅱ 現代いけばな作家 松田隆作個展
JFTD学園講師 松田隆作先生の個展「華思行Ⅱ」が5月より宮城県栗原市の〈風の沢ミュージアム〉で開催されており、この10月11日に最終日を迎えます。コロナの感染状況がおさまらず、なかなか訪れることが叶いませんでしたが、10月に入りやっと拝見することができました。
秋の里山の晴れた空、風にゆれるコスモスやススキ、東京ではもうほとんど見ることのできない時々人の手にもとまるほどのトンボの群れ・・・のどかな里山の風景が広がっています。
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前回の第1回目の個展も、東日本大震災で起こった多くのことがまだそのままの状況であった2011年4月にはじまり10月までの6か月間というロングランの開催でした。当時、被災された方々を思い作品のやり直しや、震災により搬入が困難であったことも伺い、いろいろな想いやご苦労も含めた作品の数々は私たちの記憶の中にとどまっています。
今回はその10年目にあたる節目の年に行われた2回目の個展となります。
ご案内状のご挨拶より(抜粋)
時の流れをみつめながら
「あれから10年の時が流れました。復興いまだ半ばですが節目の年に再び私が展示することとなりました。あの年を機に作品は大きく変わったような気がします。同じように見える作品も制作時の気持ちが変化しタイトルも変わりました。
元々私は、植物という生命ある素材で表現する者であり、生命ある素材で表現する以上、当然それについて深く考える人でなくてはなりません。
必然、常に生と死について考えざるをえません。10年の間に身体の衰えを無視し命を削るように植物と向かい合ってきました。(中略)
10年前、被災された方々が多勢おいでくださいました。その方々のお一人でもお会いできればうれしいと思っております。」
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この地での開催、また前回の想いに時を重ねて、作品はどのように変わったのでしょうか。
また今後も変わり続けるのでしょうか・・・・・
拝見する私たちそれぞれにもある想いや時も重ねて・・・
(高橋洋子)