卒業生紹介 vol.27

年齢・職歴を問わず、全国各地、海外から花のスペシャリストを目指す人が入学するJFTD学園日本フラワーカレッジ。 花業界で活躍をしている卒業生が学園で過ごした1年間を振り返って、今どう感じているのでしょうか。「卒業生紹介」では、その月ごとに指名された卒業生から縁のある方にバトンを渡し、次々とつなげていきます。

第27回は、第24期卒業生の佐々木春香さんです。 佐々木さんは、身近に植物のある暮らしを提案し、特別な人にそっと寄り添うような花を贈りたいという想いを形にする花店を目指し、今年の春に花叢 -hanamuraというウェブ販売をメインとした花店を開業されました。

新たなスタートを切ったばかり。思い通りにいかないこともあるようですが、このお店で実現したい夢が沢山あり、1つ1つ叶えてゆくのが楽しみなのだとか。
ずっと開業をしたいと望んでいたそうですが、これまでどのような道のりを歩まれてきたのでしょうか。
それでは佐々木さん、よろしくお願いします!!



みなさま、はじめまして。 24期卒業の佐々木春香と申します。
少し昔を思い返して・・・。 私がJFTD学園日本フラワーカレッジに入学することになったきっかけから、現在までのお話をさせていただきます。




【 JFTD学園を知ったきっかけは、何気なく 】

実家の家業は花店でしたが、その仕事を継ごうとはあまり考えずに育ちました。しかし、お花は好きだったので高校3年生になったとき、県内の花店に就職しようか悩みに悩んでいました。
“この花店で働きたいけれど求人募集もしていないし、どうしよう。”
そんな時、親から何気なく 「東京に、花キューピットの学校があるから行ってみたらいいさ。」 と、紹介されました。
なんとも軽い一言です。

JFTD学園の存在を知ってからは、高校にあったパンフレットやホームページでJFTD学園のことを調べれば調べるほど気になって…とにかく楽しそう!!と、感じたことが印象に残っています。 花屋になるなら専門的な知識と共に、しっかりとした技術も身に着けたい!と、いつしか思うようになっていました。
そこからすぐに、JFTD学園で学ぼうと決断したことを覚えています。





【 あっという間に… 】

東京へ行くまでは、はじめての1人暮らしや、新しいことを学べるのが楽しみな半面、少なからず不安を抱いていました。しかし、入学してみると、私と同じように高校を卒業してすぐに上京してきた人だけでなく、社会を経験してから学園に入学を決めた人など、人生の先輩方もたくさんで、様々な人との出逢いが刺激的で楽しい学園生活が始まりました。

授業では、季節を感じる種類豊富な花材に触れ、基礎から応用までたくさんの実習や、花屋に必要なあれこれを、各専門の先生方がギュギュっと教えてくださいました。
学園を卒業された先輩方の授業も、今思えばとても贅沢な時間だったとしみじみ感じています。
 すべてに夢中で、卒業まであっという間の1年間でした。





【 東京生活 】

卒業後は、花屋として独立したい気持ちが大きく膨らみました。 東京で、もっとたくさんの勉強をしたいと思い、花店への就職を決めました。
花キューピット加盟店である台東区の花ふじ生花店で3年2ヶ月、その後、宮城に帰るまでの1年9ヶ月は、㈱ユニバーサル園芸社が展開する花店、“Fleur Universelle 広尾店”で勤務しました。たったの5年しか東京で働いていませんが、今でも綺麗に思い出せるほど、私にとってものすごく濃い日々を過ごしました。
学生時代も合わせると、東京生活は6年間。 花屋として本当にたくさんの事を、知り・学び・経験しました。




【そして今】

 今年の3月に宮城へ戻って来てからは、花や植物の力を借りて人から人へと新しい形で、たくさんの思いを伝えていく活動をしたいと考え、2020年5月より“花叢 -hanamura-”という名前で活動をはじめました。

<庭に自生する植物で花束を>

“花叢 -hanamura-”は宮城県の片田舎で、ウェブ販売をメインとした秘密の花屋・植物屋です。一から手作りで始めたお店で、まだまだ花店としては未熟ですが、植物を通じてたくさんの人と繋がり、ささやかな幸せを提供出来たらと思っています。

<ナチュラル素材のスワッグ>



花叢 -hanamura-

https://www.hanamura996.info
Instagram @hrk_996



佐々木さん、どうもありがとうございました。
高校を卒業してから上京し、様々な環境の中から多くを学んでこられたことがよく伝わってきました。佐々木さんのお店の近くにはファームがあり、ご自身で栽培された草花を使用することもあるようです。市場には出回らない自然な姿と、新鮮でイキイキとした植物の表情が魅力なのだとか。
いつか、そのファームから摘んできた植物のみでフラワーアレンジメントスクールを開催するのが夢の1つだそうです!


さて、次のバトンを受け取ったのは、第22期卒業生の是松泰治さん。 現在、どんな活躍をされていらっしゃるのか楽しみです。
次回もお楽しみに!!

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