卒業生紹介 vol.11

年齢・職歴を問わず、全国各地、海外から花のスペシャリストを目指す人が入学するJFTD学園日本フラワーカレッジ。
花業界で活躍をしている卒業生が今、学園で過ごした1年間を振り返ってどう感じているのかを迫ってみようという企画、「卒業生紹介」!! その月ごとに指名された卒業生から、縁のある方にバトンを渡し、次々とつなげていきます。

第11回は、第4期卒業生の山村 享さんです。
山村さんは2019年、ジャパンカップ大阪大会に中国地区の代表として出場されました。2016年には、山口県長門市で開催された日露首脳会談での花装飾を担当されたそうです。また、一昨年にご実家の花店を継がれていらっしゃいますが、移転をされたタイミングでカフェを併設され、たくさんのお花が眺められるお店としても地元の方々から愛されているようです。

それでは山村さん、よろしくお願いします!!

 

 

みなさん、お花は好きですか?

私は、お花を身近に感じる環境の中で育ちました。
子供ながらにも、自然と「将来は花屋になるんだろうな。」と感じるようになっていたため、進路を考える岐路に立ったとき、両親の勧めもありJFTD学園日本フラワーカレッジへ進学することを決めました。

学園では、世界大会での優勝経験をもつ先生のデモンストレーションや、英語や経営学、造形や色彩学など、一般的な専門学校では2年間で修得する花に関するいろはを1年間で学ぶ事が出来ました。そして、かけがえのない友達とも出会い、出身地や年齢の差をこえて、今でも交流を続けています。
それは、同じ目的や「お花が好き。」といった共通する想いを抱いた仲間同士だからこそ築けた関係のような気がしています。
花キューピットの発注をする際にも、安心して頼める仲間が全国にいるということは、自分の宝です。

一昨年、代替わりをし、現在の花屋を引き継ぎました。以前は商店街に店舗をかまえていたのですが、そのタイミングで国道沿いへと移転しました。

出店する際には、趣味が高じて始めたコーヒー豆の自家焙煎が味わえるカフェを併設し、地元の人々から美味しさに定評のあるケーキ屋さんを口説いて、一緒に営業するようになりました。
ありがたいことに、連日たくさんのお客様からかわいがって頂いております。

  

< コーヒーと共にケーキをいただきながら、四季折々のお花が眺められます >

 

また本業の花店では、冠婚葬祭、観葉植物のリース、お花のお手入れの相談など、お花に関する全てのことを請けおい、お客様に寄り添い、地元に愛されるお店を心がけ日々頑張っております。また、アレンジ教室を開催しているのですが、毎回20名以上の参加を頂き、みなさん大変満足されてお帰りいただいています。

 

  

 

2016年、ロシアのプーチン大統領が来日され、安倍総理の地元として山口県長門市へお越し頂きました。その際に使用されたホテルの装飾関係一切を担い、心からよい体験をさせて頂いたと思っております。

  

< 地方ではなかなかない機会なので、お話をいただいたときには興奮しました >

 

そして本年、久しぶりの出場にも関わらず、ジャパンカップ中国地区代表にも選出させて頂き、身が引き締まる思いです。

そんな私ですが、年齢も40に差し掛かり、多忙な毎日の暮らしの中で疲れたり悩んだりすることも多々あります。しかし、そんな時ふとお花に触れ
「あっ、俺って花が好きなんだな。花屋って幸せなんだな。」
と感じました。花は、仕事でいつも見慣れているはずですが、自らも癒されていることに気がつき、不思議な感覚がしました。

将来、お花に携わる形はいろいろあると思います。学園で学んだことはいつか将来、自分のためになることを忘れずに、また色々な物を見たり、聞いたり、触ったり、体験して、それを吸収してこれからを頑張ってください。

山村 享

 

 

  

「有限会社山村豊華園」代表取締役 (山口県長門市)

〒759-4101
山口県長門市東深川2650-1
TEL 0837-22-3917

 

山村さん、どうもありがとうございました。
何十年も花に携わるお仕事をされていながら、現在でも”花が好き”とおっしゃる山村さん。学生のときも”花が好き”、同じ目標をもった者同士だからこその絆があったという言葉が印象的でした。

さて、次のバトンを受け取ったのは、第10期の卒業生!!
髙木 直さんです。現在、どんなご活躍をしていらっしゃるのか楽しみですね。
次回もお楽しみに!!

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