卒業生紹介 vol.16

年齢・職歴を問わず、全国各地、海外から花のスペシャリストを目指す人が入学するJFTD学園日本フラワーカレッジ。 花業界で活躍をしている卒業生が学園で過ごした1年間を振り返って、今どう感じているのでしょうか。「卒業生紹介」では、その月ごとに指名された卒業生から縁のある方にバトンを渡し、次々とつなげていきます。

第16回は、第16期卒業生の成瀬 もえさんです。 成瀬さんは、異業種のお仕事をされたのちJFTD学園日本フラワーカレッジへ入学されました。社会人を経験されて、どのような想いから入学されたのでしょうか。また、現在ご実家の花店にお勤めでいらっしゃいますが、学園で学んだことがどのようにいかされているのでしょうか。それでは成瀬さん、よろしくお願いします!!

私がJFTD学園への入学を決めたのは、20代後半の頃でした。 それまで私は、エディトリアルデザインの事務所で契約社員として働いていましたが、このままこの仕事を続けていくのかなあ、、、と漠然とした思いの中にいる時、ドイツでフロリストマイスターの資格を取得した姉から、日本に戻ると電話してきたことがきっかけになりました。 私の家は戦前から花屋を営んでおり、当時、3代目の父が継いでいました。 幼少から家族経営を見てきたので、姉が継いだら全部一人でやるのかな?それって大変だろうなあ、、、という思いに至り、姉が継ぐならサポートしたいと両親に伝えました。

<店頭風景 花店としては珍しく、地下での営業>

それから数日後、「表立って花屋の仕事をしないとしても花屋のいろはは知っておくべきだ。だが、忙しいうちの店で一から教えている暇はないから1年間学校へ行きなさい。今更学校と思うかもしれないが、花屋の世界は狭い。共に勉強した仲間が全国にいることは、いつか2人(姉も含め)にとって大きな財産となる。だからお前が行きなさい」と父から告げられ、なかば強制的に学園に入る方向へ進みました。 実際、この父の言葉は正しいものでした。 レッスンスタジオでははなのみにかぎらず、素敵な講師を招いて開催している

<レッスンスタジオでは、花のみに限らず素敵な講師を招いて開催している>

卒業してから10年以上たちますが、地方へお花をお願いする時、またSNSでのつながりから、会うことはできなくとも同期の仲間とは今も学園にいた頃と変わらずに話をすることができています。これは、本当にありがたいことです。 学園卒業後は実家の花屋へ勤務し、その数年後に父が亡くなりました。 それから結婚をして、気が付けば二児の母となっています。

花屋はと言えば、小さいながらも花を愛し大切にして下さるお客様に支えられ、自分たちの花に対する思いや仕事に対する考えを失わずに続けてくることができました。 目下の課題は、これからも自分たちらしく続けていくにはどうしたらいいか?です。 最後に、これからJFTD学園にご入学をお考えの方に私から何か言えるとすれば、家業であれ、自分の思いからであれ、花屋という世界に入ろうと思われているなら、基礎的な技術や知識を学ぶにはJFTD学園は最適な学校であるということです。                                              成瀬もえ

<定番のクリスマスリースの他にドイツ・ヨーロピアンデザインのリースも人気>
<高さ4mにもなるクリスマスツリー。クリスマスシーズンには毎年、バレエ「くるみ割り人形」の公演ロビーを装飾している>

ナルセフローリスト

〒150-0002  東京都渋谷区渋谷3-18-7
TEL : 03-3400-3217
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成瀬さん、どうもありがとうございました。 ご姉妹で協力しあい、戦前から続くお店を信念を抱きつづけながら受け継がれている姿に心打たれました。 これからもお2人らしく、お花が好きなお客様から愛されるお店であり続けてほしいです!

さて、次のバトンを受け取ったのは、第19期卒業の生田要さんです。 現在、どんなご活躍をしていらっしゃるのか楽しみです。 次回もお楽しみに!!

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